ハル＆カチュア邂逅の夜

スプの挿絵的なマンガ調カットとして、二編第一章のシーン３を描いてみました。
カチュアが相当女に見えたり、ボールペン描きゆえに線がほとんど全部同じだったり、点々粗雑で修正の跡も残っていたりと散々ですね。
大して手が込んでないにも関わらず、これ一枚でとんでもない時間が掛かってしまったし、マンガ家の苦労を察します。

　＊　　＊　　＊　（本文抜粋）

　それから改めて、来訪者である少女の寝顔を覗き込んだ。

（うわ、凄く、かわいい、のかな？）

　寝顔という点が無防備さを持つからか、幼さの残る顔の形容し難い清らかさに、少年も曖昧な感想ばかりを持ってしまった。
　だが、時が経たずに一つの常識を思い出す。

「はは、女の子の寝顔は見ちゃいけないや」

　少年は目を反らして苦笑した。
　向いた上には、ぽっかりと穴が開いていた。
　月が綺麗。
　明日は満月……。

「……穴、塞がなきゃなぁ」

　この夜、森の中は金鎚の音が延々と響き渡った。
　幸い麻酔で眠っていた為に、迷惑がる者もいなかった。

　＊　　＊　　＊

とゆーわけで、縮小画像のクリックでご覧になれます。
ではどうぞ♪